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「無菌室ふたりぽっち」 [肺ガンだった父の話題]

無菌室ふたりぽっち」の書評を最近ネットで見た。
初版は2010年だが、最近新版が出たからだろう。

幸い、この本も(前の版だが)
図書館ですぐに借りられたので、読んでみた。

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著者・今田俊さんは2006年に急性骨髄性白血病を発症、
その壮絶な治療を描いている。

白血病といえば、最近
競泳の池江璃花子選手が
その苦しい治療をツイートして話題になった。
ああ、きっとこんな状態なのだろうかと
心が痛んだ。

ちなみに書名が「ふたりぽっち」なのは、
そこに、もう一人の白血病患者
「エンドーくん」の治療も描かれているからだ。

今田さんとエンドーくんは、病前はまったく面識がなかったが
年齢も近く、どちらも朝日新聞社に縁があった。
メール交換を始める二人。
そして、二人の病の経過は・・・
(あえて以下略)

本を読みながら、
私は、亡くなった父のことを考えていた。

父は、最後のアバスチン以外、
抗がん剤治療の愚痴はほとんどこぼさなかった。
「吐き気なんか、ないぞ。何でも食えるわ」
と言っていたが、
本当はどうだったのだろう?

本を読んだが、さすがに
白血病と肺がんでは、少し違うようで
骨髄穿刺(通称マルク)などは、父は受けていなかった。
脱毛は、ずいぶん気に病んでいたが。

結論、父はこれほど苦しくはなかっただろう、
と、自分を納得させた。

ちょうど9年ほど前の記事
最後の花見(2010.4.16)

父が亡くなったのは、
もう少し後の2011年7月だったが
結果的には、これが確かに最後の花見になった。

あれ、何だか書評から想い出話になってきたな。
そろそろ止めようか。

「無菌室ふたりぽっち」読みたい方はこちら。


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