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八ツ橋訴訟で「井筒」が敗訴・・・聖護院の勝ち? [食べ物・飲み物の話題]

2020年(令和2年)6月、
日本中が新型コロナウイルスに揺れ、
世界中が「Black Lives Matter!」と叫ぶ中、
「どっちでもええがな」
の代表みたいな判決が出た。

以下、日経からの引用である。
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京都銘菓八ツ橋の老舗「聖護院八ッ橋総本店」(京都市)が、
商品やパンフレットなどに
元禄2(1689)年創業
をうたうのは事実と異なるとして、
ライバル社の老舗「井筒八ッ橋本舗」(同)が
表示の差し止めと
600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、
京都地裁は10日、請求を棄却した。

久留島群一裁判長は判決理由で、
創業年の根拠として、
近世箏曲の開祖である八橋検校を由来とする聖護院の説は
「全てにわたり誤りであるという確実な証拠はない」
と指摘。
消費者にとっては
「江戸時代に創業したとの認識をもたらす程度」
とし、表示が商品選択を左右するとまではいえないと結論付けた。
(日本経済新聞 2020.6/10夕刊)
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読めば読むほど、不思議な判決である。

つまり聖護院八ツ橋が「元禄2年創業」と言っているのを
正しいか謝りかを論じず、
「まあ、『古い』低度の認識で
 それを購入時の基準にはしないでしょ」
と言っている?

いやいやいや、
井筒さんはそれを裁判で
はっきりさせたかったんじゃないの?
まるで和解勧告のような判決である。

「八ツ橋」の由来については、
私は「八ツ橋検校説」しか知らなかったので
「三河の橋がどうたらこうたら説」は読む気もしない。

訴訟時の「東洋経済」の記事はこちら。



確かに、
修学旅行生が「生八ツ橋」を買おうとする時
「えーと、聖護院が1689年、井筒が1805年創業・・・
 じゃあ、聖護院を買おうっと」
ということには、絶対にならない。

味とパッケージで選ぶだけだろう。

にもかかわらず、
こういう「由緒」みたいなことが
ゴタゴタ言われるのも、京都っぽいなあ。

ただし、井筒側は控訴を検討しているそうで
この問題、まだまだ続きそうだ★

pen_ase.gif

ちなみに、私は
聖護院八ツ橋とは、ちょっと縁がある。
祖母の妹(私の父から言えば、実の叔母)が
経営者一族の一人に嫁いだのだ。

100年近く昔の話で
もちろん、代表取締役はもう何代も代わっている。
今は何の縁もない。

でも、やはり
八ツ橋を買うなら「聖護院 聖」である。


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