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母の知人がオレオレ詐欺の被害者に! [政治・経済・時事ネタ]

少し前の話だが、
母の知人(70代)が
オレオレ詐欺にひっかかって
100万円近い現金を引き出された。

私は直接には知らない人だが
話には聞いていたことがある人で
もうビックリである。
仮にAさんとしておく。

数年前にご主人を亡くされて一人暮らしだが
別にボケたりしてはおられなかった。

そして、ひっかかった手口を知って
もっともっと驚いた。

犯人は
ある金融機関を名乗って
こう言ったそうだ。
「あなたのキャッシュカードの有効期限が切れています」
と。

え? そんなことで
引っかかるの?

もちろん、被害者Aさんも
おかしいと思って
「キャッシュカードに有効期限なんてないですよ」
と言い返したそうだ。



そして、ここでガチャンと
電話を切ってしまえば良かったのに
なぜかAさんは、そのまま
犯人の話を聞いてしまう。

Aさんいわく
「一方的に電話を切るなんて
 相手に悪いと思った」
そうだ。

犯人に思いやりを持って、どうするねん!

そして犯人は、
電話を切られなくて勇気百倍、
「令和時代になって、
 キャッシュカードに有効期限が設定された」
とか何とか
怒涛の嘘八百を並べたてたらしい。

そして、Aさん、
そのまま電話を聞き続けて
驚くべき思考へ曲がっていく。

「ああ、面倒くさいなーと思うてなあ、
 言わはる通り、カード渡せば
 電話を切ってくれはるかな、と思ってん」

えええええーーーーーーーーー。
何で、そうなるの?!

で、電話を切って、
速攻で現れた「金融機関の男」に
キャッシュカード2枚、
おまけにご丁寧に
「暗証番号を書いたメモ」
を渡したそうだ!!!

Aさんは、母にこうも言ったそうだ。
「次の日になってな、
 あれは夢やったんかなーと思って
 そうや、記帳したらわかるわと思って
 記帳しに行ったら、お金がなくなってた」

警察関係の方がこれを読んだなら
あまりの「打つ手のなさ」に
がっくりくるであろう。

怪しいとわかっていて渡すんだから。

その日のうちに別居の長女と長男に連絡をとって
近くに住む長女がとんできて
警察や銀行に対応してくれたとのこと。

そして、盗られたお金は
保険や何かでカバーできないか
手を尽くしてくれたらしいが
何せ、自分でキャッシュカードと
暗証番号を「メモつき」で渡したのだ。
当然、補償関係は駄目だった。

翌日は長男がやってきて
電話機を取り換えていったそうだ。

うちの母いわく
「それがな、Aさんのところへかけたら
 『この通話は録音されます』って言って
 ずっと録音になるねん。
 びっくりして、切ってしもうたわ」
だそうで、
サギ犯人より、母に効いてしまった(笑)。

それにしてもねえ、
「オレオレ詐欺」って
まったくの世間知らずがひっかかるか
あるいは
「息子さんが交通事故に遭いました」
みたいな作り話に乗せられた人がひっかかるものだと思っていた。

「面倒くさいから」
こんな理由で、ひっかかっていまうなんて。
それも一種の認知機能の衰えか。

うちも、同じことが起きたらどうしようか。
母は「私は大丈夫」と言っているが
みんな、誰でもそう思うよね・・・




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