作家・山本文緒が死去 [映画・TV・美術・文学の話題]
直木賞作家の山本文緒さんが死去 「恋愛中毒」、「プラナリア」
2021/10/18(月) 13:14配信 共同通信
「プラナリア」などの小説で知られる直木賞作家の山本文緒(やまもと・ふみお、本名大村暁美=おおむら・あけみ)さんが13日午前10時37分、膵臓がんのため長野県の自宅で死去した。58歳。横浜市出身。葬儀は近親者で行った。喪主は夫浩二(こうじ)氏。後日、東京都内でお別れの会を開く予定。
1988年、ジュニア小説の作家としてデビュー。99年に吉川英治文学新人賞を受けた「恋愛中毒」はテレビドラマ化され、話題になった。2001年に「プラナリア」で直木賞を受賞。現代女性の生きづらさをつづった。
今年の春から体調を崩し自宅療養中だった。
2021/10/18(月) 13:14配信 共同通信
「プラナリア」などの小説で知られる直木賞作家の山本文緒(やまもと・ふみお、本名大村暁美=おおむら・あけみ)さんが13日午前10時37分、膵臓がんのため長野県の自宅で死去した。58歳。横浜市出身。葬儀は近親者で行った。喪主は夫浩二(こうじ)氏。後日、東京都内でお別れの会を開く予定。
1988年、ジュニア小説の作家としてデビュー。99年に吉川英治文学新人賞を受けた「恋愛中毒」はテレビドラマ化され、話題になった。2001年に「プラナリア」で直木賞を受賞。現代女性の生きづらさをつづった。
今年の春から体調を崩し自宅療養中だった。
ちょうど平成の初めの頃、
むさぼるように、読んだ作家の一人だった。
まだ若いのに・・・無念。
初期の代表作「ブルーもしくはブルー」は
当時の人気作家・赤川次郎をして
「ホラーよりこわいファンタジーである」
と言わしめた作品だった。
普通の、平凡な、どうということのない主婦とOLが
日常を交換して・・・
最後は包丁を持ちだす修羅場に。
「恋愛中毒」もいいが
ドラマにもなった「あなたには帰る家がある」は
どうということのない夫婦の不倫を描いているようで
実は、不倫の被害者であるはずの妻が
一番大きな罪を犯していた・・・
という背筋の凍る結末だったな。
そう、一見普通に見える、
事実、普通に生きていた女性が
最後は大きく狂って行くパターンが多く
(まあ、恋愛小説はみんなそうか)
人間の業の深さ、みたいなものを
感じさせる書き手だった。
「ブラックティー」というばら、
見ると、いまだに小説を思い出して、ちょっと怖い。
ご冥福をお祈り致します。
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