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令和の初日に「テムズとともに」を読む [政治・経済・時事ネタ]

令和元年5月1日。
「御皇室カレンダー」は、もちろん「天皇皇后両陛下」。
(クリックで拡大してご覧ください。
  お写真の右下に、その文言が)

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朝は8時30分からスーパーの開店に並んで
先着200名のクリアファイルをゲット。

20190501_file.jpg

昨日の録画を見ていると、
めっちゃ「上から目線」の国民を発見!

20190501_kokumin.jpg

いい国だなあ、ニッポンwww

で、
今日のテレビは天皇陛下一色。
ということで、引っ張り出してパラパラ読みしたのは、この本。

「テムズとともに 英国の二年間(徳仁親王著)」
20190501_book1.jpg

私の記憶では、昭和に出版されていたと思ったのに、
実際は、平成5年2月23日初版発行であった。
お誕生日に発売されたんですね。

「学習院教養新書」とあるとおり
ごく普通の親書の体裁だが、外装に定価の記載はない。
確か1,000円くらいだったと思う。
前に数ページのカラー写真がついている。

20190501_book2.jpg

内容は、皇族というより
普通の青年の留学記で、
初めての寮生活で慣れない洗濯やアイロンかけに
四苦八苦する姿が微笑ましい。

ばったり出会った日本人観光客から、いきなり
「うっそー!」と言われて戸惑ったり、
友人や警護官とディスコに行ったら、
Tシャツ姿の友人と陛下は入場を断られ、
ジャケット姿の警護官だけ入場OKだった、
など、まじめな筆致で書いてあって、
失礼ながら、めっちゃ面白い。

当時は皇太子ご夫妻であった現在の上皇ご夫妻のことも
さりげなく「両親」と書いてある。

ただし、
「1984年の2月後半、
私の両親がアフリカを訪問する途次に
ベルギーに立ち寄ると、
ベルギー国王陛下は温かいご配慮で
私をブリュッセルに呼んで下さり、
久々に両親と再会し、
国王王妃両陛下とご一緒に
実にたのしいひとときを持つことができた」
なんて内容が、
さらりと書いてあったりもするので、スゴイ。

もちろん、本の内容が
陛下の当時の研究テーマであった
「18世紀におけるテムズ川の水運」
についても言及しているのは言うまでもない。

陛下は、本の「あとがき」でこんなことを述べられている。
お世話になった人々への謝辞の部分だ。

「思い出というものは
 自分で作る部分も多かろうが
 人に作ってもらう思い出も多いと思う。
 上記の方々の温かい心遣いがあってこそ、
 当地での私の滞在は
 実り多く思い出深いものとなったのは
 言うまでもない」

ご自身の体験を、こんな風に語れるなんて
なんと謙虚な、と思う。

今日より天皇陛下になられて
もう、あの皇孫殿下であられた頃のような
「自由」は二度とお出来にはならないだろう。

その重荷に耐えて、今日、
「常に国民を思い、寄り添いながら、
 憲法にのっとり、象徴としての責務を果たす」
とおっしゃった陛下に
上から目線で失礼ながら
どうぞ幸多き御代であられるようにと
祈らずにはいられない。

【2023.4】追記
上記の本は、令和5年、即位5年を記念して復刊された。
書籍名で検索すれば、簡単に買える。
いい時代になったなあ。



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