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エリザベス女王と「日本製品」 [政治・経済・時事ネタ]

2022年9月19日に行われた
エリザベス女王の国葬は誠に荘厳で
練りに練ったプロジェクトなのが、よくわかった。

個人的には、最後のバグパイプの演奏に心を打たれた。
毎朝9時に、その演奏で女王を目覚めさせてきた奏者が
最後に演奏したのは
「おやすみなさい、あなた、おやすみなさい」
という眠りの音楽だった。

家族はもちろん、
ほとんど全ての国民から慕われた。

また、キャサリン皇太子妃が身に着けていた
4連パールのネックレス、
こちらにも目を奪われた人が多かっただろう。

日本では、2連以上のパールは
不幸を「重ねる」として、決して葬儀では身に着けない。
「所変われば品変わる」の見本のようだと思った。

このネックレスは
1975年に女王が日本を訪れた際に
御木本パールアイランドにて
日本政府から贈られたパールで作られたという。

おおお・・・
皇太子妃殿下がお使いのアクセサリーが
日本の品だということがはっきりと公表されたね。
すばらしい。

というのも、
1947年、女王が結婚式を挙げた時、
そのウエディングドレスについて
「この結婚衣装の絹のもととなった繭は
 中国からのものであって
 イギリスの敵国だった日本やイタリアのものでないことが
 わざわざ発表された」
のだ。
(参考文献:「女王エリザベス」1978年刊 214ページ)
それほど日本は嫌われていた。

あれから、75年。

わざわざ「日本製ではない」と言われるほど嫌われていた日本、
75年の時を経て
いま、皇太子妃が国葬の日にまとうネックレスに使ってもらえるほど、
関係は良好になった。

それはもちろん、
両国民の長年の努力による親善、
そして英王室と日本の皇室の皆様の真摯な親善の賜物であろう。

国葬に天皇皇后両陛下がお出ましになったのも
日本の国民の悼む気持ちが伝わったことと思う。
やはり、ここはお二人で出席されて良かった。

英国側は、皇后さまの体調に考慮して
一番通路側にお席を用意してくれたという。
万が一の時、いつでも退席できるように。

両国とも、見事な対応だった。

女王亡き後も
英国と日本が末永く、末永く
これからも良き友人でいられるよう
心より祈る。




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