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母の行動 毎日が刑事ドラマ [母の話題]

母は、
じわーり、じわーりと老化への道を進んでいる。
四捨五入すれば、もう90歳である。
何度も書くが、多少のボケは当たり前である。


私は、帰宅すると
まずリビングダイニングの「床」を見る。

かなりの確率で
「母の食事をこぼしたもの」が落ちているので拾う。

もちろん、大量にこぼれているわけではなく
「切り干し大根の切れ端」であったり、
「おせんべいのかけら」であったり、その程度だが。

ダイニングテーブルの上には、使ったティッシュ。
口元でも拭いたのだろう。捨てておこう。
使用済みのスプーンが1本だけ置かれている。
食器は流し台に下げてくれたが、スプーンは忘れたのだ。
流し台に持っていこう。

流し台に残っているのは、母の夕食に使った食器だけ。
食事を作る際に使った鍋は、洗ってくれて、
洗い籠に入れてある。
あら、助かるわー。

その鍋の中をみると、洗い残した汁がべっとり。
・・・これは洗い直しだな。

調理台の上は、何かの粉がこぼれている。
台ふきんで拭いておこう。
台ふきんを手に取ると、中がまっ茶色。
何かをこぼした後、拭いてくれたのはいいが
ふきんを洗うのは忘れていたらしい。

ふきん石鹸で洗ったが、しみはとれない。
漂白しておこう。

まるで自分が刑事になった気分。
現場の状況から、過去に起きた出来事を推理する。
最近、こうした「小さな後始末」が格段に増えた。

一つ一つは数分でも、重なると小一時間になる時もある。

それでも、母は日中ひとりでいられて
徒歩5分のスーパーへ行くことができ、
簡単な食事は用意することができる。
同じ年ごろの高齢者を抱える中では、私は恵まれている方だろう。

「使った食器は、ちゃんと流し台に運んでおいてくれた」
「こぼしたお汁は拭いておいてくれた」
そう感謝していないと、自分に押しつぶされそうになる。
足が痛い、足が痛い・・・

ノー、ノー!
ポジティブ・シンキング!
いいことだけ考えて!

前エントリではないが、
空からハーゲンダッツが降ってきますように・・・




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